こんにちは。TOMYです。
前の記事の続きっぽくなりますが
「エイジング」について。
+エイジングを見越した購入ポイントについて。
エイジングとは経年変化の事で、レザーの魅力であり、醍醐味のひとつだと思いますが
「イマイチピンとこない」「綺麗なまま使いたい」
と言う声もよく聞きます。
実際、個人的にも「綺麗で、なおかつ馴染みが出て、艶が出てきたくらい」のエイジングが好きです。(17〜22歳ちょっとまではいかにエイジングさせるかレザー好きの友達と色んなオイルを塗りたぐり、日焼けさせ、我こそエイジング王なりと意気込んでいましたが)
今では私物で使用するレザーの色も
「ブラック」を持つ事がいちばん増えました。
やはり、どんなシーン、スタイルにも困らないですしブラックってかっこいいです。経年変化はしますが、「汚れ」として目立たないのも大きいですね。
しかしながら、ナチュラルカラーを艶々のキャメル→ブラウン→ダークブラウンへと育てたい方の「愛」もやはり根強いものです。
実際、年月をかけて育て仕上がったアイテムは、やはり味わい深く、良いものです。持っている人までそう見えてしまいます。
奥深さや、なにかを大切にできる価値観を持っているんだろうなぁと。勝手に想像してしまいます。
その人のファッションセンスや持ち物に美しさや感度があればなおさら、その中でも大切にしているエイジングアイテムとのギャップにグッときてしまう感じと言いますか
絶対モテるでしょうね。
男女問わず。
モテグッズを売る謎の通販サイト風から話を戻すと
ひとつ共通して言えるは、変化する色の好みやスタイルによって「ナチュラル系が好き」「カラーモノが好き」「ブラック系が好き」といった好みや違いはあれど、ケアをして綺麗に使うのが素敵。という原点です。
あとは、どんな変化を望むかで色や素材を選んでみて下さい。
ずばり
お店で店員さんに聞いても良いと思います。
「染料仕上げですか?顔料仕上げですか?」と。(強気で言っちゃダメ)
そもそも、染料仕上げ、、顔料仕上げ、、
なにそれ?
説明します。
染料仕上げ→レザーの風合い、素材感を「生かし」ながら、染料で染め上げた「透明感」ある仕上げ。透明感とは素材の表情が損なわれず、経年変化を感じられるナチュラルな染めの様子。絵に例えるならば水彩画のような、地を感じるレザー。
変化したい、素材感を感じたい人はこれでしょう。
次に
顔料仕上げ→よく言うと素材の表情やキズ、ムラをカバーするように均一なコーティングをしたレザー。絵で言うとペンキでベタッと塗りあげてしまうポップアート。染料には出せないビビットなカラーも出せるが逆に透明感は出せない。均一感が出せる分、生産者の都合もよく、見た目に差が出にくい。ハイブランドアイテムに多く、キズやよごれも目立ちにくく、経年による艶は出るが、色の変化は汚れ以外にはあまり出ない。
気にするならば、素材の良し悪しが伝わりにくく、レザーという素材ならではの部分を生かすよりは、変化や素材感を隠す仕上げ。合皮にみえてしまうような場合もあります。
どちらを選ぶかは本当に好みです。
印象としては、知らずに生産上、普及率の高い顔料仕上げを皆さん使っていて、汚れにくいし、色んな色があって、顔料仕上げの方がポピュラーでしょう。ケアが手間だったり、コーディネートのひとつとして選びたい方には全く問題ありません。
一方、染料仕上げは知ってからファンになる方や、ファンになってからは染料仕上げにこだわる人がいたりと。「好き」が深い印象です。
その人の私物への価値観を反映出来るので、手間やストーリーを楽しむ方が多いのも納得です。
どちらが良いかはユーザーが納得する方で
自由です。
更にどんなスタイル、どんなシーンで使うかは、仕立てや機能を見るべきでしょう。
染料、顔料以前の「なめし」は長くなるのでまた別の記事にします。
ざっくりと、こんなところです。
まとめると
①どう使いたいかをイメージして②好みの変化に適した仕上げを聞く。
この2つをポイントにすれば、あなたのイメージとエイジングが一致してくると思います。
ちなみにこちらはTOMYMADEのレザーライン「NUEL(ヌエル)」のLZIPというモデルのナチュラルです。
NUELは「NUDE」と「FEEL」を足した造語。
裸のような素材感の美しさ、心地よさを感じる。
というコンセプトの元、展開しています。
ここまで読んでくれた方に最後は問題を出します。
これは
染料仕上げですか?顔料仕上げですか?
エイジングサンプル↓
TOMY MADE ONLINE
答えは次のブログに書きます。
以上、エイジングと、選ぶポイント。おしまいです。