こんばんは
TOMYです。
インスタと重複しますが
“どうしてもこれがいい”
そう思って選ぶ素材がどうやって生まれているか。
その過程、工程を先日、工場にお邪魔して見学させていただいてきました。
知っていた事、知らなかった事、なんとなく感じていた事。
色々ありましたが、
結論、このものづくりを見て僕が選んできた事も、お客様に喜んでもらえた事も本当にこれでよかったと改めて思いました。
これからもずっと選ばせていただきたい最高の素材と体制、背景だなと。
遡り
20代の時、はじめて革のタンナーさんの工場に見学に行った時に感じた事は、ロマンあるレザーとは想像もつかないようなケミカルなリアルでした。
同じレザーでも、素材をどうやって生んでいるか
それで、景色は全く違ってきます。
食文化から生まれるレザーは、とても価値ある恵まれた副産物です。
そして今、それを使うのか?
使わないのか。
いつも議題になります。
僕もよく考えます。
実際は今は、レザーだから良いとか悪いとか
簡単な話ではなく、バランスだと思っています。
まずレザーがどうかの前に、食文化が変われば、副産物はなんの抵抗もなく変わりますし。
そして、ビジネスベースだけでの畜産、廃棄、環境問題を生む問題としての消費、生産は言うまでもなく改善する課題でありながら
安全でおしゃれなオフィス内での話し合いではなく、野性との共存が必要な人や地域、時代では
身の危険と生活を守る上で、狩りをして、その瞬間にストレスを受けながらも感謝して食して、副産物も活用してきたわけです。それはきっと素晴らしい事だと思います。
やっぱりバランスです。
そして、この日はここで
そんな歴史や文化を感じられるような、原始的な機材と人の技術、
オートメーションされたコンピューターでの管理では無く
四季、気候に合わせた野外での外気も生かした管理とノウハウなど、限りある人数で
とんでもない量産など到底出来ないような、自然なものづくりを目にして、感じて、勉強させて貰えました。
自然体な工程で作るものは時間の早送りが出来ない物が多く
素材や季節の特性に、人が対応して生まれる事が多いので
その経過こそが自然体なのでしょう。
それでかかるコストは、かかるべく必要なコストで
機械や化学、お金や力でこのバランスを保つのは無理なんだと肌で感じました。
数値にできない
人の技術や想い、土地と風土などの価値観が一致しないと絶対に無理だと。
人がコントロールしきったものではなく、素材らしさを生かして生まれるモノの良さを改めて感じられました。
こういう背景や想いがあるからこそ、
僕は作り手として
目で見てカッコよくて
わくわくするようなモノをつくって
その入り口から入ってくれた人たちに、こういうストーリーをお伝えしたいと改めて思いました。
成分表記で押し付けるのではなく
まずは楽しんでもらえて、後から良かったと思ってもらえるような豊かなモノを。
そう思いました。
最近、ガツンと胸に感じることが多くて、ライトに文字に出来ないなぁ、書き出すには腰が重いなぁと思ってる嬉しい悩みが多々あります。笑
まぁ、話せる方とは話したいし、話せない方にも作るモノを介してお届けします。
工場の方々、貴重なお時間と体験をありがとうございました。
長くなりましたが
ではまた。