TOMYのBLOG

BY TOMYMADE

ロナ君(仮)と55分の電話

こんばんは

TOMYです。

新店舗の告知をそっちのけで、ブログにしかかけないようなルーツ的な内容を。

 

結論から言うと“はじめて出来た友”と13年ぶりくらいに話した。

 

今日はそんな、照れと苦みで何味かわからない。

 

けど嬉しかった。

 

みたいな話を。

 

 

15年前。独学の手縫やモノづくりからプロになろうと決意した22歳。

レザーの職人になるために秋田から大阪に飛び込みました。

 

目的はそれだけだったので

 

不動産屋さんに紹介してもらった

 

一件目。工房から徒歩1分家賃4万円の物件に即決しました。

 

はじめての一人暮らし、知らない場所、知り合いが一人もいない環境でのスタート。

 

とかは、たぎる夢があるからどうでもいい。

 

そんな想いで始まった職人の道。

 

蓋を開けば

 

届かない技術や、そもそもの人間としての未熟さ、仕事として戦力になれない自分の不甲斐なさが辛く。受け入れたくない日々。

 

一年が一瞬で過ぎました。

 

かっこいいものは見えてるんだ

いつか作れるんだ

 

という

磨かれていない

しかも自信にも満たない漠然とした

期待だけが僕の燃料でした。(それだけはいつも絶えなかった)

 

振り返ると愛おしい、青春のような時間。

 

そんな見知らぬ地、大阪ではじめて出来た友。

ロナ君(仮名)

ロナ君は同い年の同期。

大阪の名門サッカー部に一般入学して

4軍みたいなところから駆けあがり

スタメンを勝ちとり

その後ブラジルに渡りプロサッカーチームに所属。

しかし大人の事情やマネジメント不信などもあり志し半ば帰国した。

 

そんなロナ君と同期だった。

 

休日は一緒に古着屋に行き

仕事帰りに夢も馬鹿話も愚痴も恋愛(懐かしい)の話もした同期だった。

 

仕事になれば、新人の中で臆する事なく一番最初にミスをする僕を見習った同期たちが

 

すくすくと成長していた。

 

「あぁ、こうなったらあかんのや」

それを見せるサンプルが僕で

それを元に慎重にロナ君たちが成功する。

 

まさに唇を噛み締めるような毎日(アホでした)

 

そんなロナ君は、辛いルーキー時代の僕にとっての唯一の友で、救いのような存在。

 

どう頑張ってもフォローのしようもないミスをした帰り道も

 

「センスええから技術ついたら絶対よくなるで」など声をかけてくれて

 

振り返ると本当に助けられた。

 

しかし

 

ロナ君は2年くらいして

 

諦めきれなかったサッカーをもう一度挑戦するためにボリビアに渡った。

 

20代半ば、ブランク有りで最後の挑戦に賭けた彼を応援し、そこで僕たちの時間は止まっていた。

 

その3年後僕も東京へ移り、更に数年の下積みを過ごしてTOMYMADEを立ち上げた。

 

“あの頃”

 

からもう15年たった。

 

ロナ君と別の道を進んで13年たった。

 

だけど今日、昔のように電話で話した。

 

55分も。

 

ただ、思い出話をしたんじゃなくて

 

お互いにまたレザーのブランドを展開する

 

同士として再会したのだ。

 

僕だけ目指して、やってきたと思ってたら

 

なんだよ、ロナ君もまた?結局?

 

戻って、続けて、形にして

 

やってるね!!!

 

みたいな

 

頑張ってるね!!!

 

好きだね!!!

 

みたいな。

 

そんな。再会。

 

いやぁ、なんか嬉しかった。

 

苦楽を共にしたロナ君と、今もそれぞれにレザーで苦楽を共にしてるんだなぁと。

 

大阪と東京でそれぞれの世界で頑張りたいと思いました。

 

染みるように。

 

最後に、ロナ君の話で一番好きなブラジル時代のエピソードを。

 

20歳くらいのロナ君はブラジルでずっと恋をしていた。

同い年か、歳上かもわからないけれど、いつも通る住宅に住むブロンズヘアーの美女に、孤高のリトルジャパニーズ、ロナ君はいつかアプローチをしたいとチャンスを伺っていた。

たまに話を出来る事もあったようだが、決定的な場面を作り出せずにいるロナ君に

 

チャンスは突然やってきた。

 

美女が庭で誕生日パーティーをしているのだ。

「なんか、これはええんちゃうか」

と踏んだロナ君に飛び込んだのは

 

美女を祝うバースデーソングの合唱。

そして家族からの衝撃的なひと言。

 

「10歳おめでとう!!!」

 

耳を疑い

まもなく現実を受け入れ

知らずに

9歳児に

ずっと恋をしていた現実に

20歳の日本人は天を仰いだ。

 

ロナ君の恋は

異国の女性の早熟具合は異次元。

という教訓と共に終わった。

 

 

大好きだ。

この話。

 

 

お互い、レザー頑張って

 

今度はお酒を飲みながら

 

また

 

この話を聞かせて欲しい。

 

また笑おうロナ君。

 

 

番外編みたいなブログになりましたが

以上です。

 

ではまた。