こんばんはTOMYです。今日はナチュラルに続いて
「ブラック」編です。
さっそく素材を紹介します。原皮は国産。タンナーは兵庫県姫路市です。
ミモザやケブラチョ等、植物性の成分を主としたタンニンなめし。
こちらの特徴もやはりナチュラル同様にさらりとしています。
ユニセックスであること、また、堅苦しくは無く、綺麗なスタイルや空間でこそ
魅力を発揮してくれることを願い。材料を選びました。
なによりNUELラインのコンセプトである。
「NUDE×FEEL」
裸のような素材の心地よさを感じられる為に選びました。
ではケアに入ります。
またしても基本はこれ。
まず、ナチュラルと大きく違うのが、初期のシミや汚れのリスクがほぼありません。
染料がでブラックに染まっているので、ナチュラルの「これから吸い上げる」という表面(ぎん面)の状態とは違い、すでにブラックは染料を吸い上げています。
これは単に色的に汚れが目立たないというだけの話ではなく、表面の水分の弾きや、耐性に既に差が出ている状態です。
気を付ける点と言えば、ナチュラルが他の接触からの色移りに気を付けたのに対して、ブラックは、接触による他への色うつしに気を付けましょう。
白い衣類や生地には多少色が移る可能性があるので気を付けましょう。特に雨など、水に濡れた際は染料が移りやすいです。
ただ、経年とケアにより徐々に色落ちもおさまりますので、心配するような事ではありません。いわゆる、カラーのレザーすべてに言える注意点ですので。
そしてをブラックに特化したケアポイントでいうと
「艶を求めるか、しっとりとした質感を求めるか」
艶を求める方は、購入後も3か月くらいは放置してみても大丈夫です。
艶が出にくいにはオイルやクリームの塗り過ぎという状態です。
ですので、普段の使用で摩擦や乾燥が起きることを利用し、一定期間はクリームを与えず、レザーがクリームを欲したタイミングでごく少量のクリームを薄く伸ばしててあげながらすり込むことで、綺麗な艶を出すことが可能です。
イメージとしては①クリームは入れずブラッシングやからぶきが基本
②気になった時だけ年に数回クリームを
くらいの感覚ですね。
次に質感を大事にしたい方。
そんな方は①まずクリームを入れる。
②使用とともしっとりとした質感からさらっとした質感になる
③さらっとした状態から艶(光沢)が出始める
④艶がかすれ、やや乾燥しだす。
この④のタイミングでクリームを入れることを日々狙う。
これが良いでしょう。
比較的、マメにケアしたい人にもおすすめですが、クリームを入れるタイミングや頻度が「前倒し」になり、続くと艶は出にくい状態にはなります。
ただ、マメなケアによる「油分」がある為、撥水が良いメリットも生まれますね。
と、こんな感じです。
好みのレザーに育てるタイミングや量、頻度を掴んでいってください。
心配は要りません。
どちらにしても大きな失敗を生まないクリームをおすすめしています。
日常でも特別なシーンでも相棒になってくれる
美しいブラックレザーを育ててあげましょう。
あ、ネイビーも一緒です。
では、おしまい。