こんにちは
TOMYです。
あわてんぼうのサンタさんではなく
止まらぬ材料高騰のお手紙がタンナーさんから届きました(職人系の材料副資材って結構まだ封筒で届く)
結論がつんとあがりました。
まぁご時世ですね、、
それに伴い、恐縮ですが
2024年2月よりコードバンの商品を価格改訂します。
※全て税込
POCCHI ¥16,500→¥17,600
LZIP ¥38,500→¥40,700
SLON3 ¥68,200→70,400
MINI3 ¥68,200→72,600
となります。
これまでは品切れ時もありながらストックも持ちつつ比較的安定供給してきましたが、来年以降納期等頂く形も増えるかもしれませんがご了承くださいませ。
15年前の職人修行時代から既に高級レザーの部類だったコードバン。
当時も先輩たちが「コードバン高くなったよなぁ」なんて話していましたが
あれから15年を経て
ほぼ2倍になりました。
2017年からスタートしたTOMYMADEのスモールレザープロダクトの中で一番最初に採用したのはコードバングリーンでした。
現在はカラーも増えましたが
その時点で、今まで見てきた、作ってきた、使ってきたコードバンの中でもとにかく美しかった。生産背景もふくめて本物だった。
そんな衝撃的な出会いでした。
“本物”な素材を使って真剣に丁寧に仕立てても、紳士モノの堅苦しさ、メンズのゴリつきも無く性別や年齢をこえた
美しいレザーアイテム
を届けられるな。
と興奮したものです。
真っ先に自分が欲しいくらいに。
入り口はとにかく見た目の魅力から入ってよくて。使いながら茶にフェードしつつ変化していくタンニンなめし、アリニン染の本質的な経年変化は、まさに素材の魅力を教えてくれるようなレザーです。
モノを通して、時間をかけて。
そんなわけで辿り着いたこのラインナップは
色々なものがあるけれど
「作り手として結局なにがベストなの?」
の問いに、自分なりに削ぎ落として出した
TOMY的ベストアンサーなわけです。
それっぽい事を言うと
モノづくりって、作れるようになったから、とりあえず作れるもの作る
でいいと思っていなくて。
なんとく世に出しちゃった物質にならない為の
scrap and build
にもがき、よろこぶのが作る人の責任だと思います。
この高騰も含めて、すぐに変わりになる素材は見つからないでしょうが、また色んな素材やアプローチを探求するきっかけにしたいとも考えています。
以下届いた一文
“世界におけるコードバンの生産減少、それに伴う高品質な馬革の取り合い、円安による材料費、染料の高騰”
なるほど。
大変だな、、と思う作り手としての気持ちと
反面に
「その渦に巻き込まれながらお客様を巻き込む気にはならないな」
とも思うけろっとした自分の両A面で
僕は今日も人間してます。
ある事に感謝する時代
あった事に感謝する時代
時代は流れますね。
以上、お知らせと思いのご報告でした。
ではまた。