こんにちは。
TOMYです。
先日思ったことを
ちょっとここに書きます。
綺麗事ではなく
誰がいい悪い
とかじゃなく
人の歴史と進化の中で
今現在、人は動物の肉を食べている。
これからも様々な課題の中で
そのままでいるのか、量でバランスをとるのか
食べないシフトをするのか。
それは、一人一人に答えがあり、
その中で産業としての次の答えが出て行くのでしょう。
命を頂く瞬間から
食肉を獲得すると同時に、その全体の中から食べ物にならない皮がとれる。
全体の10%にも満たない量だが
これを副産物として
皮から革へと加工して
活用してきたのも人の歴史。
食でもファッションでも
どんなにラグジュアリーなブランドでも高級料理でも必ずこの瞬間を経由している。
ブランディングでそのリアルを極力みせずにやったり、触れなかったり、逆に触れたりとかはあれど、それはただの人の判断で見せ方で
圧倒的な事実、現実はその過程に存在している。
その上で、僕はリアルレザーを使わせてもらっている。
理由を少し話すと
経済的にも、栄養としても皮よりも食肉が優先される産業であるから
僕が使わせてもらっているレザーは、食肉に需要がない状況で生まれることは無い。
つまり、レザーを使う、使わない
の議論は
食肉をやめる、やめない
の後に自ずと決まるものだから。
だから食肉の産業からレザーが生まれるうちは
人はそれを使うことが大事だと思ってる。
僕は。
もし肉を食べない時代になったら
レザーだけを使う為に牛や馬、豚を育てる産業があるなんてありえない。産業としても考え方としても成立しない。
だから、レザーはレザーを使いたいからって
使える、使えない
の素材じゃない。
あるうちは生かすことができる素材なんだと思ってる。
それで
実は数日前に
牛10頭と馬1頭の命を頂く瞬間
と、それらが
解体され、それぞれ食肉、皮（のちの革）になる工程を見学させて頂いた。
この“瞬間”をちゃんと見ることは
どこかで必ず経験しないといけないと思っていた事だった。
皮から革に加工されるタンナーという仕事の工場は見学していたけれど
この命を頂く瞬間は初めてだった。
全ての工程のリアルを目の当たりにして
生々しいとか
かわいそうとか
そーゆう第三者的な感情はわかなかった。
当事者である自分、
現代人である自分たちが
食べたり、使ったりしてる事に対して
その責任と感謝と
この瞬間を経て
頂いてるものなんだってゆう覚悟が改めて出来た。
だから、僕はこれからも食肉の文化があるうちは絶対にレザーを使いたい。
食肉の美味しさに感動させてくれる料理人さんの料理が食べたい。
かっこいいレザーがつくりたい。
そう思う。
食肉の文化があって、皮が生まれても
合皮、フェイクレザーという名のビニールを人間の戦略で大量に作って
リアルレザーより遥かに遥かに短い時間でゴミを大量に作る
そして、皮は余って廃棄する。
みたいな本末転倒でとんちんかんな展開こそ避けたいって思っちゃう。
まともっぽくて、全然まともじゃない。
レザーがスペシャルな素材なのは
ハイブランドや高級車に使われているからじゃない
本革ってゆー表記があるからじゃない。
これを大事にかっこよく持つ責任が人間にはあるからなんだと思う。
まぁ、毎回この熱量で記載したり、押し付ける気は本当にないので
かわいい、かっこいい、テンションがあがる
みたいなモノを作って
結果的に永く愛用してもらうのが僕たちの役目だと思ってます。
僕が生まれた実家の小屋には牛が一頭いました。モーモーって呼んでいました。
幼少期にモーモーの出産も見ました。
撫でたり、祖父に教えてもらってエサをあげたりした思い出があります。
屠畜場で、その瞬間へと並ぶ牛たちを
ゲートが開く直前まで、担当の方が一頭ずつ頭を撫でていた姿にモーモーを思い出しました。
人間って難しいけど、正解も無いけど
それでもこの瞬間とリアルを経由した
命を頂いて
覚悟を持って
愛を持って、やるんだ。
という記録でした。
出会って
美味しいと感動して
大好きだと思って使えたら最高。
そんな感じです。
久しぶりの更新で長文ですみません。笑
お疲れ様でした🙏
次は普通に告知のブログ更新します。笑
ではまた。
※価値観が出る話だったかもしれませんので
もしなにか思うことがあれば
僕に会いにきて直接ご意見ください。
人それぞれの考えを否定も攻撃もしません。
でも文章で返すのにはちょっと大変そうなので。それだけお願い致します。
